第53回プログラミング・シンポジウム 1日目

プログラミング・シンポジウムは情報処理学会が主催するシンポジウムです。第53回となる今回は、湯河原の旅館に2012年1月6日~8日の、二泊三日のスケジュールで行われました。ちなみに参加者は多分94人。そして女性が多分6人です。

私は情報科学若手の会の次期(今期?)幹事の一人として、開催報告のため参加することになっていました。てっきり一緒に申し込まれているものと思ってしまっていたら、申し込まれておらず・・・締め切りを大幅に超過し、なんと振込みも済んでいない状態で参加させていただくことになりました。本当にプロシン幹事の方、また若手の会幹事の @takuho_kay さんにはご迷惑をおかけして申し訳なく思っております。また、ご対応ありがとうございました。

電車で湯河原駅へ、バスで会場へ。受付を済ませ、チェックインはまだらしいので会場へ。@earth2001yさんを見つけられたので、近くに着席しました。

セッション1

  • 機械学習を利用したパケットキャプチャによる消費電力推定手法」
    • パソコンの消費電力を予測したという需要がある。監視するのもいいけれど、そういう装置は高値なのでコスト的にあまりよろしくない。そこで、パケットキャプチャによって機械学習を利用して消費電力を予測してみる。
  • 「CPU使用率とメモリのプロセス間交換にもとづく動的なスループット向上手法」

合間で @nishio さんに「女帝の人ですか?」とお声をかけていただきました。そして「女帝っぽくないですね」「なんで女帝なんですか?」というお馴染みの言葉もいただきました。

@asanon_s さんにもお会いできました。 @takuho_kay さんは夕方に着くみたい。そして同部屋の女の子二人にご挨拶。更にI畑先生にもご挨拶しました。

セッション2

  • 「Flashメモリに最適化したDBM実装の提案」
  • SSDをディスクキャッシュとして用いるLinuxデバイスドライバの実装」
  • 「世代の概念を考慮したディスク書き込み追跡による高速なVM転送機構の提案」
    • VMを太陽が上がるデータセンターに常に配置する。つまりひまわりのように太陽を追うデータセンター。色々とシナリオが用意されていたので、そういうのは聞きやすかったし、実際にどのような状況が想定されているかがわかりやすくていいなと思った。

ポスターセッション紹介、報告・表彰

各ポスターセッションの紹介。飛び入り参加の方も何人かいらっしゃいました。それから夏のプロシンの報告、若手の会の報告、GPCCの報告、表彰。

若手の会の報告は、 @takuho_kay さんの無難な報告でした・・・が。
t「来年から新しく幹事として山下さん、あ、会場内にいるんですが・・・」
私「はっはい(挙手)」
t「立って立って」
私「はい!(ガタッ)よろしくお願いします!(ペコリ)」
t「彼女は"女帝"として有名で、twitter上でも人気を集めています」
会場(ざわ・・・ざわ・・・)
私(顔を覆って崩れ落ちる)
IRCチャットが「女帝w」「女帝・・・」「女帝なのか・・・」「女帝・・・」という文字で埋め尽くされていった。

夕食・ポスターセッション・GPCC

夕食前も、年配の方にまで「女帝だ女帝だ」と構っていただき、席でも「ほら女帝さまは臣下が勝手に貢いでくれるんでしょ」などとお馴染みのいじりをいただきます。

部屋で同室の女の子と腐趣味についてトークし、それから夜セッションへ。

ポスターセッションは混みあっててあまり見れなかったのですが・・・GPCC(Games and Puzzles Competitions on Computers)という催し物に参加しました。「女性が三人もいる・・・!」と驚愕されつつも、みんなで色んなゲームやパズルについて考えたり議論したりしました。

一番時間を割いたのが「王様くっつけゲーム」。先手が将棋版にブロックを置いていき、後手が二つの王将のどちらかを移動させていきます。王将が上下左右にくっついてしまうと王将の負けなので、先手はなるべく王将が動きにくくなるよう、計38のブロックで範囲を狭めていきます。

「女帝!女帝やれ!」と言われ私は一度後手をやりました。ほぼまぐれで勝ちました。でも多分これは先手に必勝法があるような感じ。むしろ38じゃなくても、より少ない数字で必ず勝つことができるのでは?そこが問題かも。

自由討論

という名の宴会。

@shnsk さんらとインカの秘宝?とかいうカードゲームをやりました。「行く」か「帰る」かの二択で進めていくだけなので、比較的わかりやすいし面白かったです。

それから研究についてのジレンマの話をしたら、中村先生という方を紹介していただきました。

また、岩崎先生という、当大学で集中講義を担当してくださってる方ともお話できました。名前はよく聞いていたのでびっくり。

0時からは和田先生のありがたいおはなし、「Factorial Stencil」を聞きました。平方剰余とか素数とかの話から、パンチカードの話まで。すごく丁寧に話してくれたので、面白く数学の話を聞くことができたと思います。

それから慌ててお風呂に入って寝ました。

私が発表の内容を理解できない、ということについての戯言

そもそも、話を理解するだけの予備知識がない。大学の学部の授業では、とてもではないが現状、いや数年前の状況ですら把握できない。新しい技術が、新しくなくなり、そして本になり、そこでようやく授業になる。その頃には研究の先端が遠い。当たり前だ。理解できても逆に困る、って言われた。